たなぼた紙工房

2026/08/28 18:00

印刷データの四隅に小さく描かれた「+」や「コ」の線。

これは“トンボ”と呼ばれる目印です。

・仕上がりトンボ
 完成サイズを示す線。ここで紙を断裁します。

・裁ち落としトンボ
 塗り足し(裁ち落とし)いっぱいを示す線。
 写真や色面が紙端で途切れないように、
 仕上がりより3㎜ほど外へ色を伸ばしておくわけです。

トンボは断裁だけでなく「見当合わせ」にも必須。
CMYK4版のトンボ位置がピタリ重なるかどうかで、
文字のにじみや写真のブレが決まります。

版ズレは 0.1㎜ でも裸眼でわかることがあります。
そこで刷り出し紙をルーペでチェックし、
インキ量と紙の搬送圧を少しずつ調整。
この作業を「見当合わせ」と呼びます。

データ入稿時の注意点は2つ。
① 仕上がり線と裁ち落とし線を必ず両方入れる。
② トンボまでしっかり塗り足しを伸ばす。

塗り足しが無いと紙端に白い“スジ”が出やすく、
商業印刷では不良扱いになることもあります。

小さな線に、色合わせと断裁精度のすべてが詰まっている――
トンボはまさに「印刷の座標軸」なのです。



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