たなぼた紙工房

2026/11/06 18:00

「色上質紙」選びは“彩度”より“明度”から

カラーペーパー選定で陥りがちなのが「色味が強いほど映える」という思い込み。実際には、背景色が濃いと墨1色の文字が沈み、読みやすさを損ねます。色上質紙の番手表を見ると、たとえば“ブルー”系統だけでもライ...

2026/10/30 18:00

「耐水紙」は濡れても破れないのになぜ書ける?

屋外マップや厨房ラベルで活躍する耐水紙。石油系合成紙が有名ですが、最近は木材パルプ系の「濡れても書ける耐水紙」が台頭中です。秘密は“内部サイジング”。サイズ剤を繊維内部へ反応させ、表面に疎水層を形成...

2026/10/23 18:00

リソグラフに適した「未晒クラフト」の理由

ザラついた手触りとレトロな網点が魅力のリソグラフ印刷。なかでも“未晒クラフト紙”が重宝されるのは、インキが「沈まず乗る」絶妙な表面強度にあります。クラフト紙は長繊維主体で空隙が多く、速乾ゆえの裏抜け...

2026/10/16 18:00

「乾燥パウダー」は粒子が命

枚葉機で振りかける乾燥パウダー。粒子径は15µm, 30µm, 50µmとバリエーションがあります。ツヤ系アート紙には15µmで表面に食い込ませ、段ボール原紙のような粗面には50µmで隙間を埋める。粒子を誤るとパウダーが...

2026/10/09 18:00

「ヤレ紙」は資材かデータか

刷り出し調整で必ず出る“ヤレ紙”。大判印刷なら1ジョブで数百枚にも達します。多くの工場でヤレ紙は計量後すぐ古紙ルートへ直行ですが、刷り立てをA4にカットし「インキ乾燥アーカイブ」として残す会社もあり...

2026/10/02 18:00

「糸かがり」の糸は何本撚り?

糸かがり綴じの“糸”はただの木綿糸ではありません。製本屋が日常的に指定するのは「30番手3本撚り」や「40番手2本撚り」。番手は太さ、撚り数は毛羽立ちと柔軟性を司ります。3本撚りはページ数の多い上製本向...

2026/09/25 18:00

“面付け”という設計図

四六全判 788×1091㎜ の紙にA5判 16 ページを配置すると、1枚を4回折って8丁(面)×2の構成になります。この「どのページをどこへ置くか」が面付け設計。折り方向を変えるとページの天地(上下)が逆転し、背...

2026/09/18 18:00

“刷り順”で変わる色の表情

一般的な4色機は K→C→M→Y の並び。インキ粘度が高い黒を最初に置くことで後の色がブレにくくなる“粘度グラデーション”の考え方です。ただし、たとえば人物中心の写真集ならM(赤系)→Y(黄系)→C(青系)...

2026/09/11 18:00

“特色インキ”のチカラ

CMYKでは再現しにくい色を1色だけ追加する方法が特色印刷。PANTONE や DIC などのカラーチップ番号を指定すると、インキ工場が顔料を量り調合し、濃度や艶をチップと同じになるまで練り上げます。特色はあく...

2026/09/04 18:00

オフセット印刷〈枚葉機編〉

オフセット印刷には大きく・輪転機(ロール紙)・枚葉機(1枚ずつ給紙)の2方式があります。ここでは後者を解剖します。枚葉機は用紙を“1枚ずつ”吸着ノズルで持ち上げ、見当ゲージで位置決めしてから印刷部へ...

2026/08/28 18:00

トンボ”って何?

印刷データの四隅に小さく描かれた「+」や「コ」の線。これは“トンボ”と呼ばれる目印です。・仕上がりトンボ 完成サイズを示す線。ここで紙を断裁します。・裁ち落としトンボ 塗り足し(裁ち落とし)いっぱい...

2026/08/21 18:00

クロス巻きが守る、透けるメモ帳の“背骨”

「すけるton series メモ〈きりん+ぶた(元祖)〉2冊セット」の背を指でなぞると、紙とは異なる優しいざらつきに気づきます。これこそが製本の要“クロス巻き”。クロス製本は、折り丁をまとめた背を幅広の布クロ...

2026/08/14 18:00

“透ける”ページに物語を重ねる2冊

メモを重ねるたび、ページの向こうに新しい景色がのぞく──「すけるton series メモ〈きりん+ぶた(元祖)〉2冊セット」は、透け感のある薄紙をぜいたくに使った動物メモ帳。表紙にはかわいらしいユーモラスなキ...

2026/08/07 18:00

ポケットに入る“虹”のメモ帳

今日のひらめきは何色で捕まえよう。「色 いろ イロ iro Memo(メモ帳)」は、手のひらより少し大きいH100×W85 ㎜ のクロス製本メモ。背をぐるりと布テープで包むことで開閉を繰り返してもページがほつれにくく、...

2026/07/24 18:00

中綴じノートが生まれるまで

印刷が終わった本文用紙はまず“面付け”された状態で製本工程へリリースされます。ここからが製本の出番。断裁加工によって面付けされた用紙はバラバラに。そしてページ順に重ねる「丁合」。背の折り目をホチキス...