たなぼた紙工房

2026/09/04 18:00

オフセット印刷には大きく
・輪転機(ロール紙)
・枚葉機(1枚ずつ給紙)
の2方式があります。ここでは後者を解剖します。

枚葉機は用紙を“1枚ずつ”吸着ノズルで持ち上げ、
見当ゲージで位置決めしてから印刷部へ搬送。
C→M→Y→Kの4胴を通過する間に
版→ゴム→紙の2段転写が連続して行われます。

速度は毎時1万5千〜2万枚程度。
輪転機より遅いものの、
厚紙(0.1〜0.8㎜)やコートボールなど
剛性のある用紙にも対応できます。

パイル(用紙山)は
給紙側が“フィーダー”、
排紙側が“デリバリー”と呼ばれ、
山全体を油圧で昇降させて
常に一定の高さで紙を送受けします。

乾燥は通常“酸化重合乾燥”。
乾燥促進粉(パウダー)を吹き付け、
重なった紙同士の裏移りを防ぎながら
数時間かけてインキを硬化させます。

多色機では5胴目以降にニスコーターを追加し、
UVニスや水性ニスで表面を保護。
速乾仕様のLED−UVユニットを装備すれば、
印刷直後でも即断裁や箔押しが可能です。

商業印刷物の約7割は枚葉機が担うと言われ、
名刺・ポスター・パッケージなど
「厚みと高精細」を求める仕事で真価を発揮します。

職人技と機械の融合。
それがオフセット印刷なのです。


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