2026/10/23 18:00
ザラついた手触りとレトロな網点が魅力のリソグラフ印刷。
なかでも“未晒クラフト紙”が重宝されるのは、
インキが「沈まず乗る」絶妙な表面強度にあります。
クラフト紙は長繊維主体で空隙が多く、速乾ゆえの裏抜けも少ない。
しかし漂白を施さない未晒タイプはリグニンが残り、
微細なピンホールがインキをうっすら吸収してエッジを柔らげる——
結果、リソ特有のかすれと発色が両立するわけです。
坪量は70〜90g/㎡が定番。
薄いと版が紙を巻き込みやすく、厚いとスタッカーでカールが残るため、
機械担当は50枚ごとにファンニングして静電気を逃すのがルーチン。
色味は原紙ロットで5〜7%ブレるため、
多色刷りでは用紙を一気に確保しないと版ズレ以上に色ズレを起こします。
DIY感を楽しむ媒体なら許容範囲ですが、ブランド冊子なら原紙統一はマスト。
未晒クラフト+リソグラフ——
この組み合わせは「不揃いをデザインに昇華する」という、紙好きだけが知る黄金比なのです。

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