2026/07/17 18:00
最近、「平成レトロ」「昭和レトロ」という言葉を聞かない日はありません。カフェの内装やファッションだけでなく、じわじわ来ているのが“文房具のレトロ化”。蛍光ペンのキラキラもいいけれど、昔ながらの紙モノ...
2026/07/10 18:00
たなぼた紙工房の商品、やっぱりドット柄ってかわいい!ノートブック。真っ白なタント紙に極小ドットを散らしたカバーは、シンプルなのに眺めるたび少しだけ気分が上がる。開きは180°フラット。糸かがり製本だか...
2026/07/03 17:00
文房具売り場の棚を滑ると、微かに澱んだ紙の呼吸が聴こえる。私は今日も一冊のノートを買った。家には未使用の山があるのに。レジを離れると急に罪悪感が湧く。ノートを救ったのか、浪費したのか、自分でも判定...
2026/06/26 17:00
同僚はスマホのメモ帳に予定を打ち込み、雲ひとつない顔でポケットへ収めた。私はと言えば、分厚い手帳を開き、書き損じを二重線で塗りつぶす。「なんでまだ紙なんです?」彼は笑う。紙は黙っているくせにこちら...
2026/06/19 17:00
在庫紙を使う商品は紙が尽きた瞬間に終わります。次の抄造では白色度も光沢もわずかに変わるからです。その儚さが所有欲を刺激し、自然にコレクション性を帯びます。私もつい自分用を確保してしまいます。「今だ...
2026/06/12 17:00
予備紙は事故時の保険であり、工程を映す鏡でもあります。濃度ムラ、見当ズレ、静電気跡。痕跡を読むと機械の癖が浮かび上がります。部署横断で束ねた予備紙は、印刷チームの色調調整や製本班の糊厚微調整を促し...
2026/06/05 17:00
檜粉末を抄き込んだ和紙が倉庫の奥でほのかな樹香を放っていました。無塗工の繊維は香りを抱き込みやすく、ページをめくるたび微量のアロマが立ち上がります。32ページの薄冊子に仕立てると、読書が嗅覚を巻き込...
2026/05/29 17:00
活字が紙へ沈む瞬間、インキは繊維を伝い、陰影を孕みます。今回の紙はレザック66 175㎏。革を思わせる深いシボ模様が活版の圧を受け止め、凹みの周縁に自然な陰影を浮かべます。刷り上がったカードを机に並べる...
2026/05/22 17:00
倉庫の棚に四六判110㎏の上質紙が静かに眠っていました。抑えた光沢。微かな木の香。その呼吸を活かしたいと思い、ノートへ姿を変えました。耳を落とし、無線綴じで背を固め、紙本来のコシを残します。ページをそ...
2026/05/15 17:00
刷り上がり直後の紙はいわば素肌のまま。ここへ後加工という衣装を纏わせると、触覚・視覚・耐久が一気にアップグレードします。光沢 PP は水滴のような艶を与え、写真を鮮明に跳ね返し、マット PP は光を柔らか...
2026/05/08 17:00
製本はページを束ね、情報を“物体”へ変える最終工程。・中綴じ(針金2本) 8〜40 ページ向き。 歌詞カードやイベント冊子なら 軽やかに 180° 開き、 リズムよく視線を誘導します。・無線綴じ 40〜200 ペー...
2026/05/01 17:00
レイアウトは舞台美術に似ています。中央のノドは緞帳が重なる闇。ここが狭いと台詞——つまりテキスト——が呑み込まれてしまいます。中綴じでは紙が内側へ引っぱられるぶんノド側に 4mm の余白が保険。無線綴じでは...
2026/04/24 17:00
四六 90kg、菊判 110kg——並ぶ数字は“紙束を計る”ユニークなスケール。基準寸法 1,000 枚を秤に乗せた総重量で厚みを推測するため、数値と手触りが必ずしも 1:1 で結ばれない奥行きがあります。コピー用紙の 55〜...
2026/04/17 17:00
モニターの光は RGB。紙のインキは CMYK。光の加算混色とインキの減法混色は色域の地図がまるで違います。蛍光ピンクが紙上では落ち着いた桃色になり、ネオンブルーが深い群青へ着地するとき、「別の惑星へ渡った...
2026/04/10 17:00
印刷の現場には二つのエースが並び立っています。オンデマンドは“今ここで刷る”俊足ランナー。PDF を読み込んだ瞬間に機械が動き出し、版代という足かせをまったく持ちません。試し刷りを手に取って「あ、ここを...















